ヴァースレコーズは1990年代後半に、当時10年は遅れているといわれた日本の音楽シーンを変えようと世間知らずでただ血気盛んな若者で集まったバンド仲間が中心となり発足した自主レーベルでした。下積みよりも借金をして機材漬けの道を選び試行錯誤を重ね、まだネット環境もままならない日本においてmp3.comなど海外のアーティストに紛れながらチャートにランクインするなど活動しながら主に下北沢を拠点としカセットテープやCDを販売していました。
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バンドやライブ活動をつづけながら時は流れ、各々の活動の中心は2番目に好きな仕事に移っていきました。あるものは映像制作、WEB制作の世界へ、あるものはビューティー系のアドバタイジングの世界へ、あるものは出版業界の荒波に飛び込んでいきました。ヴァースレコーズはWEBの世界に閉じ込められたままでしたが、仕事と仕事が徐々に結びついてゆき、新たな化学反応が起きはじめ、映画や服飾、フリーペーパーの発行など音楽以外の自主企画で活動が再開されはじめ、現在に至ります。
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個人が表現者として世界を席巻する時代が到来しました。これからはチームの時代です。もっと大きな表現を望む大事な時代です。ヴァースレコーズには幸い知識と経験、そして技術も機材もあります。まだまだ大きく発展できる下地が十分にあります。１つのプロジェクトだけでなく、ここヴァーズレコーズから様々なプロジェクトが同時に起きる面白い潮流が生まれてくることを、同調圧力に潰されたり、尖りすぎてつまはじきにされたり、苦しくて停滞しているまだ見ぬ多くの新しい才能が現れるムーブメントになれることを願っています。